エアコンの室外機カバーって、ほんとに効果あるのかな?
そんな疑問を抱いていませんか?
室外機カバーを推奨するサイトや、逆に効果はないという情報もあり混乱してしまいますよね。
そこで、室外機カバーを買う、もしくはDIYしようと考えている方へ向け、
あなたにとって最適な節電対策の判断をするための知識をまとめました。
この記事では、こんな疑問を解決できる内容になっています。
- 室外機の役目は?
- 室外機の節電効果で良い方法は?
- 室外機カバーの目的(意味)は?
- 室外機カバーの種類は?
この記事を読んで、あなたにとって最適な室外機の対策を考えましょう!
室外機には日陰が効果的
最初に結論を言ってしまいますが、エアコンの節電をしたいのなら、一番いい方法は日陰です!
室外機に直射日光を当てないようにするのです。
つまり、日陰を作り室外機本体の温度や周辺温度を上げないように工夫するという事です。(冷房の場合)
なぜでしょうか?
まず、エアコンの仕組みから見てみましょう。
室外機の役目
こちらは、エアコンが部屋を冷やす仕組みについて図解したものです。
冷房も暖房も、冷媒(空気を冷やす物)と熱交換器を使い、
熱を吸収、排出することで部屋の空気を冷やしたり、暖かくしたりします。
冷房運転の場合、室内機のファンを回して、室内の暖かい空気(熱)を熱交換機で冷媒に吸収し、
室外機のファンからその熱を排出します。
その後、冷媒を室外機内の圧縮機でまた冷やして室内機へ送り込み、
室内機の熱交換機でまた室内の熱を吸収して…
の繰り返しで室内の空気が冷やされていきます。
そうです、室外機の役目とは、冷媒を冷やす事と、吸収した室内の熱を外へ排出する事なんです。
室外機に日陰が効果的な理由
室外機の役割は分かったけど、何で日陰が効果的なの?
それは、こちらです。
上の図は、空調機メーカーであるダイキンさんのHPで紹介されている図です。
図の通りですが、日光が直接当たると、
エアコンのパワーがダウンしてしまうという事です。
もう少し詳しく言うと、
日光が当たると室外機自体が高温になります。
その放射熱の影響もあり、周辺の気温も高くなります。
室外機は周辺の空気を取り込んでファンで送風して冷媒の熱を排出します。
なので、周辺の温度が高いと冷媒の熱を排出しきれず、
それをまた冷やすのに電気を余分に使うという事です。
図の記事元である「エアコンの性能を引き出す環境整備」という見出しの記事で、
下記の2点が推奨されています。
- 室外機の日除け
- 室外機吹き出し口
「エアコンの性能を引き出す」というのは、
部屋を冷やす効率が一番良くなるという事です。
つまり、節電効果が最も高くなるという事ですね。
また、三菱電機さんでも、
「エアコンの効きを良くする!室外機の3つの工夫」
として、以下の3つをあげています。
- 風通しの良い場所に設置する。
- 室外機のファンの前に物を置かない。
- 室外機に日除けをつける。
2社とも、同じ内容を推奨していますね。
日々、空調の研究を重ねているメーカーの推奨する対策なので、
信用できる内容ではないでしょうか。
夏の節電の鍵はカバーのデザインにあった
上の図の通り、室外機全体を囲ってしまうような室外機カバーは、
エアコンの能力を低下させてしまいます。
つまり、節電には逆効果という事です。
せっかくおしゃれなカバーをデザインしても、節電に逆効果では本末転倒です。
こちらは室外機から出た空気の流れを図解したものです。
目の前に荷物や植栽など空気の流れを遮る物があると、
排出した温風が室外機の後ろ側に回ってしまいます。
前面を覆ってしまう室外機カバーも同じです。
室外機は本体の後ろ側から空気を取り込みファンで熱を排出しますので、
せっかく排出した熱を再び取り込んでしまう事になります。
この事は、前の見出しでも紹介していますが、
室外機のファンの前に物を置かない。
風通しの良い場所に設置する。
これらに通じる内容ですね。
室外機カバーの目的とは?
では、室外機カバーの目的(意味)とはいったい何なのでしょうか?
それは、
- 景観(おしゃれ)
- 日陰効果
この2点になります。
言ってしまえば、室外機カバーは不要で、
室外機を日陰の場所に設置するか、
1m程手前に植栽やフェンスを設置して日陰を作る
これが最も理想のエアコンの室外機に対する節電対策ですよね。
しかし、必ずしも日陰の場所には設置できないし、
植栽やフェンスを設置するスペースがなかったり、
家の景観としてそれらが気に入らない事もあります。
そこで、室外機カバーを設置する目的(意味)が生まれてくるのです!
室外機カバーの種類
室外機カバーの目的が分かったところで、
では、設置するのならどんなものがいいのでしょうか?
大きく分けて2タイプあります。
室外機カバーのタイプを見てみましょう。
カバータイプ
まずは、カバータイプと言われている物です。
室外機の上に屋根を乗せるようなタイプです。
このタイプはDIYしている方はそんなに見かけない気がします。
固定方法に少し工夫がいりますね。
市販品もあります。
ルーバータイプ
ルーバータイプというのは、室外機を囲うタイプの物を言います。
ですが、このタイプを検討するのには注意が必要です。
前述の通り、風通しを遮る構造はNGです。
写真のように前面がしっかり開いた物にしてください。
このタイプはDIYで自作している方は多いですね。
前面を囲ってしまっている物も多いですが、、、
こちらも、市販品もありますね。
ちなみに、写真は私がDIYで自作した室外機カバーです。
作り方を知りたい方は下記をご覧ください。
私がDIYで自作したこの室外機カバーは、
この記事の内容を踏まえたうえで設計しました。
植栽やフェンスがNGだったので、
見た目を少しでもおしゃれにする事と、
室外機の天板に直射日光が当たらないようにする事を目的としました。
良かったら参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたしょうか?
エアコンの節電対策について理解いただけたんじゃないでしょうか。
何を目的とするかが明確になると、
自分にとって何が必要かが見えてきますね!
これじゃないとダメ!という事はないので、
ご自分の環境や目的に合う室外機の対策を考えてみてはいかがでしょうか。
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